パソコンを立ち上げる

携帯電話の進化により、パソコンを手のひらの上で動かしているといっても過言ではない日常を送っている。

 

ふと机の上で閉じられたままのノートパソコンに目が行く。

今キーボードを叩いているこの機械のことだ。

 

そういえば薄給な勤め先のわずかなボーナスで買った最低限の機能を持つパソコンだった。

きれいな3Dグラフィックのゲームなど動くわけもない。

 

久しぶりに起動し、パソコンからブログを投稿してみる。

なるほど、スマートフォンよりも集中しやすい気がする。

 

思えば、スマートフォンを触っていると、気まぐれにホームボタンを押し動画サイトを開き面白い動画を見て時間を過ごしていたことが多かった。

すぐに楽しさに手が届くのだ。便利。

しかしパソコンは……親指の動きのみで動画サイトを開くことはできなかった。

(できないこともないが)

 

そして何より文字を打てる速さが違った。

「将来役に立つかも」と中学生の頃に訓練したタイピング技術が光る。

中学生でブラインドタッチを覚え高校生で技術を磨き大学生でゴミのようなレポートを書くのに役に立ったタイピング技術。

データ入力のアルバイトではかなり役に立ったのでそのような職業に就けたらよかったのだが、今はしがない営業マン。

 

この大したスペックのないパソコンで何かできることはないのか。

時代遅れなのか。

 

とりあえずブログ投稿してみた。